大学就職部にできること

大学就職部にできること

なかなか内定を獲得できない学生は大学の就職斡旋に頼ってみるのも一手かも。実は結構役に立っている支援プログラムの姿を描き出す。

著者 大島真夫
ジャンル 社会・女性
出版年月 2012年7月
ISBN 978-4-326-65376-8
判型・ページ数 4-6・248ページ
定価 2,970円(税込)
在庫 在庫あり

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過熱する大学生の就職活動。大学による支援にも力が入り、低学年次対象のプログラムも提供されるようになってきた。しかし、本当に支援を必要としているのは就職活動シーズン晩期になっても内定獲得に至らない学生たちではないのか。本書は、そうした学生たちに行われる就職斡旋の意義について、データを基に実証的に明らかにする。

はしがき

第一章 新規大卒労働市場における大学就職部
 1 変わるもの・変わらないもの
 2 社会問題化する「学校による就職斡旋」
 3 「学校による就職斡旋」に関する議論への二つの疑問
 4 市場における制度の役割を問うというまなざし
 5 大人への移行メカニズム研究
 6 スキル・コンピテンシー論
 7 就職活動期間見直しの議論
 8 分析の視角と本書の課題
 9 使用するデータ

第二章 斡旋からガイダンスへ――大学就職部業務の歴史的変遷
 1 大学就職部の登場
 2 就職協定下の就職斡旋
 3 大学による就職斡旋の衰退
 4 自由応募制時代の到来と就職活動シーズンの「早期・晩期」
 5 就職協定廃止後の就職活動スケジュールと「早期・晩期」
 6 大学就職部の業務と「早期・晩期」の関係
 7 「早期・晩期」の意味するもの

第三章 就職斡旋における大学就職部の役割――学生の選抜・企業の選抜
 1 就職斡旋プロセスと紹介者の果たす役割
 2 求人申込
 3 求人票の公開――良い企業と悪い企業
 4 企業の選抜――企業選択の指導
 5 学生の選抜
 6 就職支援に力を入れるのはなぜか
 7 自由応募制時代における就職斡旋の意味

第四章 誰が大学就職部を「利用」するのか――機会という観点からの分析
 1 「利用者は誰か」を問うことの意味
 2 就職部利用に関する先行研究の状況
 3 大学生活と大学第一世代
 4 分析に用いる変数
 5 世代・性・大学ランクによる利用の違い
 6 就職部を利用しているのは誰か
 7 開かれている就職部利用の機会

第五章 誰が大学就職部を「経由」するのか――斡旋を受ける機会
 1 斡旋就職者の特徴を浮かび上がらせる方法
 2 先行研究における斡旋の扱われ方
 3 先行研究に見る斡旋就職者の特徴
 4 分析の方法と用いる変数
 5 入職経路の分布と階層要因の効果
 6 大学成績・大学生活の効果と晩期における違い
 7 開かれている就職斡旋の機会

第六章 大学就職部「経由」の効果
 1 就職活動の結果を問うことの意義
 2 先行研究における初職の扱われ方
 3 分析の方法と用いる変数
 4 入職経路別に見る初職の状況
 5 初職に対する性・世代・大学ランクの効果
 6 初職に対する階層要因・大学生活の効果
 7 学生の選抜を行わない大学就職部

終章 セーフティネットとしての大学就職部
 1 分析の結果の整理
 2 大学は教育機関であり斡旋機関でもある
 3 選抜の双方向性
 4 大学就職部における「企業の選抜」
 5 晩期に行われる大学就職部の斡旋
 6 セーフティネットとしての大学就職部

あとがき
文献
索引

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