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「二つの中国」と日本方式 [現代中国地域研究叢書]

外交ジレンマ解決の起源と応用

「二つの中国」と日本方式

1972年の日中国交正常化において実現した事実上の「二つの中国」のジレンマを解消する対中政策の枠組みとは何か。

著者、編者、訳者など 平川 幸子
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-34894-7
出版年月 2012年8月
判型・ページ数 A5判・272ページ
定価 本体4,200円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

日中両国の間には密接な経験を通じて共に作り上げてきた価値があり、国際社会において二国間関係の優れたモデルとなった事実が見えてきても不思議ではない。本書が論じる「日本方式」はその具体的な事例を提示するものである。新たな日中関係が一つのモデルとなって、アジア太平洋地域が平和裏に「冷戦」を克服することに貢献できた「日本方式」とは何か、を追究する。

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目次

「現代中国地域研究叢書」刊行にあたって[天児慧]

序 章 「二つの中国」と日本方式
 はじめに
 第1節 米中国交正常化と「日本方式」
 第2節 「日本方式」の研究

第1章 「日本方式」の基本的考え方
 第1節 中国問題における「承認」
 第2節 不承認中国との関係性
 第3節 「日本方式」の定義
 第4節 「日本方式」の普遍性

第2章 「日本方式」の起源
 第1節 池田内閣の対中政策
 第2節 日中国交正常化への方式化

第3章 中国に軽視されたオーストラリア
 第1節 冷戦下の対中政策
 第2節 豪中国交正常化と台湾処理

第4章 ASEANの先導役としてのマレーシア
 第1節 独自の外交方針
 第2節 ASEANの先導役として

第5章 「日本方式」を再現したフィリピン
 第1節 マルコスの新外交
 第2節 対中国交正常化と台湾問題

第6章 多元外交を実現したタイ
 第1節 冷戦外交から自主外交へ
 第2節 対中国交正常化と台湾問題

終章 「日本方式」が意味するもの

主要参考資料・文献
あとがき
索引




平川幸子(ひらかわ さちこ)
早稲田大学大学院アジア太平洋研究科助教。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後,米国タフツ大学フレッチャースクール法律外交大学院で国際関係学修士号取得。2009年早稲田大学大学院アジア太平洋研究科博士後期課程修了,同年,博士(学術)号取得。2011年4月より現職。専門は,東アジア国際関係史,日中関係,中台関係。主な論文に,「台湾経験から考えるアジア地域統合論」『問題と研究』40巻1号(2011年),「アジア地域統合と中台関係」『国際政治』158号(2009年)など。

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