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「国家主権」という思想

国際立憲主義への軌跡

「国家主権」という思想

批判、侮蔑、無視、再解釈……あらゆる挑戦を受けてきた「国家主権」という思想。その起源と展開を追い、現在のすがたを照らし出す。

著者、編者、訳者など 篠田英朗
ジャンル 政治
ISBN 978-4-326-35160-2
出版年月 2012年5月
判型・ページ数 四六判・360ページ
定価 本体3,300円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

本書が扱うのは、「国家主権」をめぐる人びとの思想の歴史である。そこで描き出すのは、「立憲主義」の大きな流れが、われわれが生きる国際社会につくりだした変化の軌跡である。立憲主義に着目して国家主権の思想を分析することで、われわれの生きる世界がどのように構想されてきたのか、本書は問い直していく。

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目次

はじめに

序章 国家主権が描き出す問題――前近代から近代へ
 1 近代の産物としての国家主権
 2 本書の方法論と前近代の主権概念
 3 近代の国家主権論

第1章 古典的立憲主義における主権概念――一七~一八世紀
 1 革命期イギリスでの主権論
 2 一八世紀イギリスの主権論
 3 「国際的」場面での主権概念
 4 アメリカ建国当時の主権論
 5 アメリカ立憲主義的主権論の進展

第2章 国民国家確立と立憲主義的主権の変容――一九世紀
 1 大陸における国民国家思想の台頭
 2 イギリスにおける近代主権論の進展
 3 イギリスにおける国際法学者の主権概念
 4 アメリカにおける近代主権論の進展
 5 アメリカにおける国際法学者の主権概念

第3章 国際連盟と国際立憲主義の登場――二〇世紀の始まり
 1 イギリスにおける国際連盟設立時の議論
 2 アメリカにおける国際連盟設立時の議論
 3 ウィルソンとランシング

第4章 国際立憲主義の進展と挫折――二つの世界大戦のあいだ
 1 シュミット主権論の含意
 2 イギリスにおける国内的主権論
 3 イギリスにおける国際的主権論
 4 アメリカにおける国内的主権論
 5 アメリカにおける国際的主権論

第5章 国際立憲主義の停滞――冷戦・脱植民地化の時代
 1 第二次世界大戦直後の主権概念
 2 主権平等原則と共産主義・新興独立諸国
 3 主権概念の形式化

第6章 新しい国際立憲主義の萌芽――一九七〇年代~八〇年代
 1 主権と国際社会論
 2 主権と構造主義およびレジーム論
 3 国家主権の領域と市民社会の領域

第7章 冷戦後世界における主権論――冷戦終結から二一世紀へ
 1 冷戦終結と新しい国際立憲主義
 2 批判理論と主権懐疑論
 3 保護する責任としての国家主権
 4 対テロ戦争の時代の国家主権

終章 結論と展望

人名索引
事項索引


篠田英朗(しのだひであき)
1968年,神奈川県生まれ。早稲田大学政治経済学部を卒業。ロンドン大学ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)博士課程修了,Ph.D.(国際関係学)を取得。広島大学平和科学研究センター助手,ケンブリッジ大学客員研究員,コロンビア大学客員研究員などを経て,
現在:広島大学平和科学研究センター准教授(国際関係論)。
主著:Re─examining Sovereignty: From Classical Theory to the Global Age(London: Macmillan, 2000)
『平和構築と法の支配─国際平和活動の理論的・機能的分析』(創文社,2003年,大佛次郎論壇賞受賞)
『紛争と人間の安全保障─新しい平和構築のアプローチを求めて』(共編,国際書院,2005年)
『国際社会の秩序』(東京大学出版会,2007年)など。

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