国家をめぐるガバナンス論の現在

国家をめぐるガバナンス論の現在

一つの国家におけるさまざまなレベルのガバナンスに焦点をあて、それらがどのように機能しているのかを多彩な視点から明らかにする。

著者 秋山和宏 編著
岩崎 正洋 編著
ジャンル 政治
出版年月 2012年6月
ISBN 978-4-326-30210-9
判型・ページ数 A5・200ページ
定価 3,850円(税込)
在庫 品切れ・重版未定

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ガバメントによる支配に対する別の選択肢として脚光を浴び、「公」と「私」の融合した領域として社会科学諸分野で論じられるガバナンス。本書は日本大学法学部政経研究所による共同研究プロジェクトの成果として、政策決定過程の新しい形態であり、新しい民主主義理論として形成されつつあるガバナンス論を、重層的な視点から紹介する。

はしがき

序章 なぜガバナンスについて論じるのか――政治学の立場から[岩崎正洋]
 1 ガバナンス論の登場
 2 ガバメントからガバナンスへ
 3 民主主義理論とガバナンス論
 4 民主主義とガバナンス

第1章 政権交代と利益誘導政治――民主党政権における利益誘導をめぐる党内ガバナンス[岩井奉信]
 1 はじめに
 2 政権交代と利益誘導政治
 3 自民党政権時代の利益誘導政治
 4 民主党政権誕生に伴う利益誘導政治メカニズムの改変
 5 「純化」路線と利益集団の対応
 6 民主党型利益誘導政治メカニズムの限界
 7 おわりに

第2章 ガバナンスと福祉[矢野聡]
 1 はじめに
 2 福祉との出会い
 3 福祉からみたガバナンス論
 4 社会サービス国家日本
 5 福祉の政治思想
 6 おわりに

第3章 地方政府形態とローカル・ガバナンス[外山公美]
 1 はじめに
 2 アメリカにおける地方政府形態
 3 アメリカにおける地方政府形態の動向とその分析
 4 アメリカにおける地方政府形態とローカル・ガバナンスの連関性
 5 おわりに

第4章 ガバナンスにおける市民参加の可能性[宮本満治]
 1 はじめに――ガバナンスと市民参加
 2 近代の生み出したもの――諸問題と価値観の変化
 3 政府の統治能力の不足とガバナンス
 4 市民参加の可能性
 5 市民参加に関する問題点とそれへの対応策
 6 結びにかえて

第5章 選挙を通してみる市・区長像――1990年代以降の実態[秋山和宏]
 1 はじめに
 2 選挙概観
 3 当選者の属性
 4 選挙の実態

第6章 地方分権改革による効率的公共財供給とガバナンス――三位一体の改革による都道府県住民への影響を中心に[斎藤英明]
 1 ガバナンスと地方分権推進の関係
 2 地方分権の優位性と日本の分権改革
 3 公共財供給と都道府県住民の受益の推移
 4 帰着分析から見たガバナンス評価

第7章 民主化の成功と失敗――民主的ガバナンスを考えるために[岩崎正洋]
 1 民主化の成功と失敗
 2 民主化の諸段階
 3 民主化の段階とアクター
 4 民主化の成否にかかわる要因

終章 国家をめぐるガバナンス――総括と展望[岩崎正洋]
 1 国家をめぐる視角
 2 本書の総括
 3 今後の課題

人名索引
事項索引

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