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コミュニケーション理論の再構築

身体・メディア・情報空間

コミュニケーション理論の再構築

変遷するコミュニケーション・メディア。この包括的な分析を社会情報学の視点から試みる。コミュニケーション理論の新たな地平。

著者、編者、訳者など 正村 俊之 編著
ISBN 978-4-326-60241-4
出版年月 2012年4月
判型・ページ数 A5判・280ページ
定価 本体4,000円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

メディアを介する人と人とのコミュニケーション過程に焦点をあててきたコミュニケーション論とは異なり、本書は、原基的メディアとしての身体と、メディアの世界構成的機能としての情報空間の形成に着目する。メディアとしての身体の役割とは。情報空間の変容は人間の関係をどのように変化させるのか。社会情報学の新たな試み。

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目次

はじめに

第1章 コミュニケーション論の系譜と課題[正村俊之]
 1.世界観としての全体主義・個体主義・関係主義
 2.コミュニケーション論の黎明期
 3.コミュニケーション論の5つの系譜
 4.二つの問題系――「自己と他者(個人と社会)」「物質と意味」の関係性
 5.「身体」「メディア」「情報空間」

第2章〈身体メディア〉の思想史[大黒岳彦]
 1.〈メディア〉と身体
 2.デカルト的身体把握構図の廃却
 3.非デカルト的身体論の二つの系譜
 4.「行動的身体」論の系譜
 5.「キアスム」の問題性――「行動的身体」から「情動的身体」へ
 6.「情動的身体」論の系譜
 7.〈身体メディア〉論の構築に向けて

第3章 情報・身体・情念――情報についての非認知主義的アプローチの試み[山内志朗]
 1.情報から情念へ
 2.西洋的情念論の系譜
 3.ストア派の情念論
 4.ペリパトス派の情念論
 5.荻生徂徠の情念論
 6.徂徠の性情論
 7.存在論と情念論の関連
 8.徂徠の礼楽論
 9.礼楽から普遍数学へ
 10.アウグスティヌスの音楽論
 11.リズムの形而上学
 12.結語

第4章 タルドのコミュニケーション論再考――コンピュータと接続するモナドの時代に[伊藤守]
 1.タルドの再評価のために
 2.『世論と群集』という書物
 3.モナド論
 4.模倣の概念
 5.タルドの現代性

第5章 「ライフログ」という斥候・〈規準社会〉という前線――“限られた”情報社会を生きる私たちのために[柴田邦臣]
 1.社会情報学基礎論――論じるべき前線の露出
 2.福祉社会という<前線>、ライフログという<斥候>
 3.まとめにかえて――<規準>社会という“前線”

第6章 〈情報〉と〈世界の創出〉――社会情報学基礎論の三つの貢献[遠藤薫]
 1.社会情報学基礎論の構想
 2.「情報」とは何か?――シニフィアンとしての「情報」とシニフィエとしての〈情報〉
 3.社会とは何か?――〈情報〉と〈社会〉の双対性
 4.〈モノ〉の情報学――社会人類学的視座から考える〈情報〉
 5.〈社会〉は不断に変化する。変化する〈社会〉とは何か?
 6.〈現代社会〉の諸問題――〈情報〉の希少性とリスク
 7.おわりに――東日本大震災の彼方に

第7章 金融恐慌にみるコミュニケーションの成立機制――神・貨幣・情報空間[正村俊之]
 1.なぜ金融恐慌なのか
 2.金融恐慌とは何か
 3.宗教的コミュニケーション――個体主義的コミュニケーション論の対極
 4.信頼(信用)・貨幣・市場
 5.金融恐慌のコミュニケーション論的分析
 6.コミュニケーションの個体主義的モデルと全体主義的モデルを乗り越えて

索引

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