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入門 中国思想史

入門 中国思想史

夏王朝から中華人民共和国までというこれまでにないスケールで、時代ごとの中国思想の特質を平易に解説。新しい中国思想史の描き方。

著者、編者、訳者など 井ノ口哲也
ジャンル 歴史・地理
哲学・思想・倫理
ISBN 978-4-326-10215-0
出版年月 2012年4月
判型・ページ数 A5判・260ページ
定価 本体2,800円+税
在庫 在庫あり
 

内容説明

中国思想史を初めて学ぼうとする人を対象とした、時代ごとの断代史という構成による入門書。孔子や老子の登場につながる思想からはじめ、全体を通史としてみることで、現代の中国を理解するために必要な様々なものの考え方が理解できるようになる。一人の執筆者による統一的な視点で、その広大な範囲を大観し網羅する意欲的な挑戦。

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目次

はじめに
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第Ⅰ部 古典形成の時代

第一章 伝説から思想史へ―夏・殷・西周
 一 禹と夏王朝は実在したか
 二 復原される殷代文化
 三 西周期の文化

第二章 掲げる理想、とびかう言説―春秋・戦国
 一 『春秋』
 二 李耳と孔丘
 三 諸子百家

第三章 国家統一のための政治思想―秦・前漢
 一 秦の統一とそのほころび
 二 焚書の影響
 三 漢初の黄老思想
 四 陸賈と賈誼
 五 儒学の官学化(儒教の国教化)
 六 『淮南子』
 七 天と人との関係

第四章 出土資料研究の影響
 一 中国思想史に影響を与える出土資料
 二 通行本と出土本の比較研究
 三 出土資料研究の問題点

第Ⅱ部 古典解釈の時代

第五章 経学の隆盛と正しさの希求―新・後漢
 一 書籍の整備
 二 王莽・光武帝と緯書
 三 経学極盛時代
 四 批判精神の展開と正しさの希求
 五 後漢時代の『老子』思想の展開

第六章 新しい人間観と世界観―魏・晋・南北朝
 一 玄学
 二 注釈
 三 人間観と世界観
 四 仏教勢力の伸張
 五 道教の形成
 六 魏晋南北朝の学術と義疏学

第七章 三教の交渉―隋・唐
 一 礼節と教養
 二 科挙制の導入
 三 道教の隆盛
 四 仏教の展開
 五 見直される学術
 六 古文復興運動とその推進者たちの思想

第八章 印刷技術と水路交通網の恩恵―北宋・南宋
 一 王安石の新法
 二 道統と道学
 三 「道学」の人々
 四 印刷技術の革新
 五 十三経と四書
 六 朱熹の世界観・人間観
 七 朱熹の対立者たち
 八 朱子学の展開
 九 仏教と道教
 十 宋代の学術と文化

第九章 朱子学の伝播と変容―元・明
 一 異民族王朝と朱子学
 二 元代の『老子』
 三 心学の復興
 四 明初の朱子学
 五 朱子学の変容
 六 王守仁の思想―陽明学の誕生
 七 陽明学の分裂
 八 善書(勧善書・陰隲文)の流行
 九 西学の伝入―中西会通
 十 明の遺老

第十章 思想上の鎖国と開国―清
 一 東林派の田土論
 二 楊光先事件と西学
 三 清朝考証学の展開
 四 民間宗教と秘密結社
 五 世界の中の中国―『海国図志』
 六 洪秀全の夢
 七 洋務運動―「自強」をめざして
 八 日本への意識
 九 社会進化論
 十 国学と章炳麟の思想

第十一章 学術の分類と目録学
 一 『漢書』藝文志
 二 『隋書』経籍志
 三 『四庫全書』
 四 四部分類の限界

第Ⅲ部 古典再評価の時代

第十二章 儒教のない世界をもとめて―中華民国
 一 孫文と辛亥革命
 二 新文化運動と文学革命
 三 第一次世界大戦の影響
 四 新文化運動の反動
 五 束縛から自由へ
 六 文学・藝術
 七 大学
 八 毛沢東の台頭

第十三章 失脚と復活―中華人民共和国
 一 中華人民共和国の成立
 二 百花斉放・百家争鳴と反右派闘争
 三 二つの大躍進―出産大躍進と生産大躍進
 四 文化大革命
 五 改革・開放政策
 六 抑圧される民主化
 七 中国文化論ブーム
 八 二十一世紀の中国

あとがき
主要参考文献
図表出典一覧
索引(書名・作品名索引、人名索引)

著者略歴
1971年 兵庫県神戸市生まれ。
1994年 山口大学人文学部人文学科(中国哲学専攻)卒業。
2003年 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。
2006年 博士(文学)(東京大学)。
現 在 東京学芸大学教育学部准教授。

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